2022-04-11

こどもの歯のけが🦷乳歯はどんな対応したらいいの?🦷

前回は、けがの種類についてお話ししました

では、実際に歯をけがしてしまった時にどういう対応をするのかを簡単にご説明します👩‍🏫

今回は乳歯への対応です👶

①ぶつけただけ
歯の揺れがないか診ます。揺れが大きな場合は固定します。歯の根や、骨に異常がないかもみていきます。

②歯の位置が変わった
歯や骨の状態を確認し、必要であれば元の位置に戻して固定します。しかし、歯が歯茎にめり込んでしまった場合は半年ほどかけて自然に戻ることが多いためそのまま経過をみていきます。

③歯が欠けた
歯の中には神経があります。欠けた部分がどれくらい歯の神経に近いかを確認し、必要に応じて処置をします。神経の処置が必要になることもあります。
 
※根が折れた場合
折れた場所によりますが、そのまま経過をみる場合と、歯を固定し経過をみる場合があります。歯の頭から根の方にかけて縦に割れてしまった場合は、歯を残すことが難しくなります。
あと、レントゲンに写らない部分で割れてしまうこともあり、経過観察が必要です。

④歯が抜けた
基本的に乳歯の場合は抜けてしまった歯を戻すことはしません。なぜなら骨の中には作られている途中の永久歯が存在していて、歯を戻すことにより更にダメージを与えてしまう可能性があるからです。

歯が抜けた場所にはこども用の入れ歯を入れます。3歳以降になると乳歯はしっかりと生え揃い、噛み合わせも安定してくるため、入れ歯を作ることができます(けがにより歯を失った場合は保険適応)。顎が成長中のこどもにはブリッジやインプラントはできません。

いずれにしても、歯をぶつけてけがをした場合には、そのときだけではなく、定期的にチェックしていく必要があります。

ケガをした歯のその後、永久歯への影響は次の記事でお話ししましょう〜👋

次の記事はこちら
ケガしたこどもの歯のその後

関連記事